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 2002年4月29日           釈迦ガ岳 1093m 段木 900m  くもり

       

 栃谷橋〜栃谷〜釈迦ガ岳〜段木〜八風峠〜栃谷橋                

    

           

  8:25    栃谷橋

  8:42    林道終点

  9:40    アザミ谷出合

   〜9:50

 10:12    本流・左俣分岐

 11:03    県境稜線

 11:13    釈迦ガ岳

 11:26    赤坂谷下降部

   〜11:41

 12:15    段木

   〜12:40

 13:21    八風峠

 14:10    栃谷橋

            

  写真  段木 遠景は福王山  

            

          

      

 栃谷橋左岸の林道を北山、岩ガ峰につづく尾根を左に見ながら終点まで行くと大きな堰堤で行止りになる。右岸から堰堤を越へると沢は巨石の転がるダイナミックな景観に転じ、おおっという感じでうきうきしてくる。踏み跡はほぼ右岸沿いについているが、夏に沢芯を巨石をボルダリングしながらシャワークライミングすると気持ちよさそうだ。林道終点から1時間ほどでアザミ谷の出合に。左から合流するアザミ谷は急峻で崩壊が激しく礫岩で埋めつくされている。冬に源頭部を冷や汗かきながらトラバースしたが、滑落してたらここまで落ちてたかもしれないな。シズク石というのがこのあたりにあるはずだが、どの石のことだろう。滑滝が連なり始めると岩ガ峰が姿をあらわした。多少霞んで見えるが、その俊鋭さに一目で岩ガ峰と分る。アザミ谷の出合から上流をホラ谷と呼ぶらしいが二俣で本流と別れ左俣のガレ沢に入る。ガレ沢はさらに二俣、三俣と分かれるが、そのつど中村氏の絵地図とにらめっこ。最後の詰めは左の岩ガ峰の尾根に詰めず右の尾根から県境尾根に這い上がることにする。イワウチワの密集したこの尾根は急勾配で、シャクナゲの根っこと枝にぶらさがりながらの久々の木登りクライミングに大満足、でもきつかった。県境尾根に這い上がり釈迦ガ岳へ。山頂につくと12、3人のオジさんオバさんが円陣を組んで食事中。さかなを焼いていて煙りがもうもうとしている。イワナかと思ったらイワシだった。それにしても狭い山頂をこの人数で結界を張るように完璧に円陣を組まれては後続者は、すぐさま立ち去るほかあるまい。方向転換して少し下ると小学校4年生くらいの女の子に出会った。山中に子供が一人というのも奇妙だ。お父さんはまだあっちで地図を見ていると言う、山慣れた父娘なのだろう。お父さんとは岩ガ峰の乗越しですれ違った。赤坂谷への下降点から少し滋賀県側におりて休憩。ビールがうまい。釈迦の山頂よりこっちの方が雰囲気がいい。

      

 段木をめざすが、気がつくと南峠まで行き過ぎてしまい少し引返し取りつきを探す。よく見ると縦走路脇の笹薮に踏み跡があった。背丈ほどの笹薮を抜け大きな岩の上に出ると眼下に白い異形の岩峰が姿をあらわす。いい感じだ。ザレ場を過ぎカヤトを抜け台地状のピークを下り馬の背状の鞍部におりる。左は崖だ。ザレを少し登り返して縦走路からわずか15分で段木のピークに。視界は360度、本当にいい所だ。南峠から三池までなぞるように一望できる。晴れていたら御池も伊勢湾も見渡せるだろう。鈴鹿の主脈から突き出た展望台だ。ジャンダルムとでもいうべきか。水晶谷の上部に滝が流れ落ちているのも望見できる。ピークの南側の風化は特に激しく侵食された岩肌は天然の造形芸術だ、大平から眺めたらどんなふうに見えるだろう。ピークに転がる一番大きな岩に這い上がってビールをぐびぐび、やっぱりうまい。何でこんないい所を今まで素通りしてきたのか。ちょっとばかり普通の道からそれただけで別世界を一人占め。鈴鹿ではそんな経験をたまにすることがある。少しそれただけで秘密の花園、少しそれただけでまっさらな雪のカール、少しそれただけで絶景の秘峰・・・・まっ、少しそれただけで断崖絶壁の崖っ淵ということもあるけれど。県境尾根にぞろぞろ人の列が姿をあらわした。14、5人いるだろうか。誰か手でも振ってくれないかなと期待したが誰も手を振ってくれない。お互い丸見えのことだし、自慢げに岩の上でY字バランスのパフォーマンスでもしてやろうかと思ったが落ちたらいい見せ物になるだけなのでやめた。コンビニおにぎりを食べながら帰路を思案する。西尾本には滝谷に下る道があることになっているが知らない谷道を下るのは気がすすまない。このまま尾根通しに下りるのも面白そうだが、その楽しみはとっておくことにして、県境尾根から段木を振返りながら八風峠を下ることにする。

 八風峠の下りは中峠の下りより明るくていい道だ。中峠道と合流して沢沿いに下る。堰堤の手前で県境尾根で出合ったお父さんと女の子にまた会った。お父さんの方がだいぶ疲れている感じ。女の子はにこにこしている。長い林道を下る。三池岳もあまり人が入ってないのか射撃場手前の登山口にはほとんど車が止まっていなかった。栃谷橋にもどりザックをおろし靴を脱ぎ靴下を履き替えながら、やっぱり鈴鹿はいいなと思った。

        

       

 写真  上  栃谷   中  段木から南峠、仙香山、中峠   下  八風峠

     

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