武平峠三重県側駐車場に自転車をデポする。何となくサンダーバードみたい。稲ガ谷登山口に車を停めスカイラインから野洲川(松尾川?)に降り松ケ谷に。堰堤を過ぎてからは右岸を沢通しに進む。松山谷の出合からは時折転石を飛んで渡り返すが、何だか今日は体がふわふわしていてバランスが悪い。ある病気の疑いで、ここ数日強い精神薬を飲まされているのでそのせいだろう。堰堤から40分ほどで沢は等分の二俣に。右ロクロ谷、左ニゴリ谷。ニゴリ谷の取りつきを塞ぐように大きな赤松が横倒しになっていて、東芝山岳会のプレートが打ち付けてある。赤松を乗越しニゴリ谷へ。出合部分は暗い感じだがすぐに花崗岩の明るい雰囲気に。右岸は所々切立った崖になっている。出合から30分ほど来たところで左手に10mほどの滝があった。奥村氏の絵地図に「苔滑の滝」とある滝だろう。西多古知の大滝のミニチュアみたいだ。だんだん伏流となり出合が大きく開けた三俣に出た。真ん中の沢を10分ほど詰め大ガレの岩礫帯を巻き鎌尾根に出る取りつき口に。
巻き道はとらず岩礫帯に取りつく。幾重にも積み重なった大きな礫岩の急斜面だ。礫岩の彼方に切立った鎌ガ岳の鋭利な頂上が見える。絶景。まるで何かに見下ろされている感じがする。ただひたすら登る。途中振返って絶句、踏み外したら終わりだ。降りれなくなる前に適当に引返そうと思いつつまだ登る。ルンゼに近づくにつれ浮き石が多くなり何度もはっとさせられる。頂上直下大岩壁の基底部まで30mくらいに近づいたところでストップ。もうこれ以上は登れない。ここから基底部までは傾斜がさらにましたザレ場で、スリップしたら一気に岩礫帯の底までもっていかれる。岩場でのクライムダウンは登ることより難しくて危険だ。何でこんな所まで詰めてしまったのかと後悔する。慎重に巻き道の取りつきまで降りる。大ガレの右の山道をジグザグをきりながら鎌尾根に。出た所は宮妻口への乗越しだった。急に眠気に襲われる。鎌尾根を南に向かい鎖場の展望ピークで休憩。眼下に自分が今登ってきたニゴリ谷が、眼前にはさっき真下から見上げていた鎌が岳の大岩壁が。よくあんなところの真下まで行ったものだ。正気に欠けている。薬のせいだろう。それにしても眠たい。これも薬のせいだ。不意に眠たくなる。
せっかくのいい天気だから鎌尾根を歩いてみることにして水沢岳に向かう。本当は鎌尾根の1028m独標あたりから野洲川と元越谷の出合にのびる尾根の偵察をするつもりだったが眠気で気力が失せてしまった。せっかく持ってきた鉈が無駄になったけどまあいいや。水沢岳から鎌尾根を引返し鎌ガ岳でお昼ご飯。食欲はないがビールだけは止められない。ますます眠くなってきた。動きたくなくなる前にさっさと武平峠に下る。眠気醒ましの整理体操をしてからスカイラインを稲ガ谷の登山口まで自転車で駆け下り、無事帰着。あ〜楽しかった。おやすみなさい。