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2002年10月6日 空木岳 2864m 晴れ
駒ヶ根高原〜池山尾根〜駒石〜空木岳〜空木平〜池山尾根〜駒ヶ根高原
7:41 林道終点・鷹打場登山口 8:42 マセナギ 〜8:52 10:35 空木平・駒石分岐 〜10:50 11:47 空木岳 〜12:00 12:05 駒峰ヒュッテ 〜12:30 12:55 空木平・空木避難小屋 13:05 空木平・駒石分岐 14:10 マセナギ 15:07 林道終点・鷹打場登山口 15:43 駒ヶ根高原スキー場P
空木岳山頂から駒峰ヒュッテを振返る
“うつぎ”その美しき名に誘われるのは深田久弥ばかりではあるまい。名のみで美々たる容姿を心象に想い映すこの山に、百名山などといううつせの俗な飾りはいらない。
一月も山から離れているともう登れないんじゃないかと不安になってくる。明日は山に行こう。“うつぎ”が脳裏をかすめる、うん、空木岳にしよう。名古屋から日帰りでアプローチするには駒ヶ根高原からの池山尾根ルートがよさそうだ。距離はあるものの難所、急登もほとんど無く、ブランクをうめるリハビリ登山には調度いい。駒ヶ根ICを下り駒ヶ根高原へ。スキー場の駐車場に乗り入れ、「空木岳登山口」案内板のすぐ脇に車を停める。先着は1台だけだ。 登山口から薄暗い雑木林の斜面をジグザグに登り続け2度林道を横切ると小さな台地状の広場に出た。お地蔵さんと3つの遭難碑が並んでいる。さらに雑木林をつめ林道終点に。林道終点にはトイレと駐車場が整備され、真新しい「空木岳鷹打場登山口」の案内板と登山届ボックスまでが設置されている。車もすでに5、6台停まっているではないか。やれやれ、ここまで乗り入れられたのか。相変わらず退屈な緩い山道をひたすら歩き続ける。旧池山避難小屋の分岐を過ぎ新しい池山避難小屋の水場に着くとマセナギまでの道が二手に分かれている。左、池山自然道、右、空木岳登山道。右の登山道に。樹林の間から檜尾尾根と宝剣の先きっぽを眺めながら高度を上げる。尻無(1970m)で自然道に合流すると2、3分でマセナギに。登り始めから2時間、ようやく池山尾根にのった。いったん鞍部に下り尾根を南に巻きはじめると丸太橋や梯子の掛かった切れ落ちた山腹沿いの悪場となったが、過剰にロープやアルミの階段が設置されている。50mほど丸太割りの階段を登り再び尾根にのる。ヨナ沢の頭あたりだろう。さっきの悪場が大地獄、小地獄だったみたいだ。尾根つたいにしばらく行くと南に展望の開けた空木平に下る分岐に出た。振返ると南アルプスの嶺々が青みかかった薄い雲をまとってぼんやりと浮かんでいる。まっすぐ尾根を進み小ピークを乗越したら、景色が一変した。奇岩を配した白い砂ザレの稜線、空木平からせりあがる濃緑のハイマツ、紅葉に色づく嶺々、そして“うつぎ”。うーん、いいな。白と緑と黄と赤と青のグラジエーションが気持ちいい。コブをいくつか越し駒峰ヒュッテに。ここから山頂に取りつくが息が切れて苦しい。 11:47、空木岳山頂。庭園のような山頂広場は砂礫と花崗岩が美しい。南アルプスや御岳はすでに遠く薄い靄に隠れていたが、駒石の白い砂礫の尾根と空木平の景観がひときは印象的だ。駒峰ヒュッテに下りテラスで昼ご飯。あんパンを食べる。駒峰ヒュッテのお姉さんにコーヒーを注文。お盆にネスカフェ、クリープ、砂糖、スプーンそれにポットと湯のみ茶わんをのせて運んできてくれた。好きに作って好きなだけ飲んでとのこと。檜尾尾根のみごとな紅葉を堪能しつつ、あんパンをかじりながら湯飲みでコーヒーをすするというのも不思議と趣があっていい。帰路は駒峰ヒュッテからいったん空木平に下り、避難小屋から池山尾根に登り返しマセナギへ。自然道経由で池山避難小屋の水場で登山道に合流し、後は往路をたどってスキー場登山口に無事帰着。10時間の山行きだったが久しぶりに山にひたれて嬉しかった。やっぱり山はいいなと思った。
駒 石
紅葉する檜尾尾根と中央アルプス主脈
花崗岩が美しい空木岳山頂
空木岳山頂から池山尾根と空木平を見下ろす
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