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 2002年10月27   矢原川遡行 仙ガ岳 961m 野登山 852m 

     

 坂本〜矢原大滝〜仙ガ岳〜野登山〜坂本 

                      

  6:52     野登寺表参道口(坂本)

  7:35     不動谷降り口

  8:25     矢原大滝(下不動滝)

  9:32     不動滝 中段

   〜9:55

 10:24     二俣

 10:48     源頭・仙鶏尾根

 11:04     仙ガ岳

   〜11:20

 12:14     野登山最高点

 12:24     野登寺

   〜12:40

 13:23     野登寺表参道口

     

     

   

              

不動滝 上段上部 

                 

 一度は行きたいと思いつつ、今まで恐くてためらっていた鈴鹿最大の滝を擁する矢原川不動滝谷道を遡行してきた。落差100mの秘瀑の存在は知っていたが、わずかに知り得る情報はルートファイティングを要するバリエーションルートであるというだけで、ガイドブックにも紹介されていない。

         

 石水渓バス停手前を北におれ坂本集落に入る。道路は狭く集落内に駐車するのは不可能なため野登寺表参道登山口を少し過ぎた橋の安全帯に車を停める。6:52、出発。集落まで戻り東海自然道の指導標から林道に入る。30分程で茶畑に行き当たり畑の裏側からすぐ沢に下りる。地形図とコンパス、それに中村氏の絵地図をたよりに遡行開始。降り口あたりは支沢が交錯するが左手北西からの流れが本流のようだ。 5m、10mの滝を巻き薄暗い谷をときおり倒木を跨ぎながら進むと30mほどの立派な滝につきあたった。一の滝だ、伊勢愛山会のプレートがかかっている。滝左の壁をロープと木にすがりながら滝左の壁を巻く。ガレ沢を少し登ると空に突き上げる岩盤に糸をひく大滝が視界に現われ圧倒される。これが矢原大滝か。確かに100mはありそうだ。カメラのファインダーに収まりきらない。この滝を見ただけで今日はもういいか、という感じだ。木に掴まりながら右の急斜面を這い上がるがかなりの高巻だ。これだけ落差があるからあたりまえか。稜線あたりまで高巻きしてから滝上部までトラバースするが急角度で谷側が切れていて緊張する。巻き終えてしばらく進むと二段20mほどの滝が現われこれも右から巻く。谷に降りると次は三段50mの不動滝だ。落差は矢原大滝に劣るが迫力はそれ以上かもしれない。下段8mを巻き中段の釜に降りコーヒーブレイク。釜のふちの岩に寝っ転がって滝を見上げる。まるで空から水が落ちてくるみたいだ。空の青さとしぶきの白さそれと落ち口にかぶさろうとする木々の緑。新鮮で気持ちいい。これで真っ赤なもみじでも舞い降りてきたら最高だろう。気がつくと釜から数メートルの高さの滝の両側に2、30cmの穴が穿かれている。絵地図に不動尊を置いたらしいとの説明がそえられていた石窟だろう。不動尊をおさめたのが修験者なのか修行僧なのかはよく分らない。

       

 人心地ついたところで再び右から巻き上げる。矢原川の核心部は大滝と高巻きの連続だ。落ち口近くに降りて少し山道に入るとお地蔵さんが4体並んだ広場に出た。法印古場だろう。ここから左の尾根を15分ほど登ると不動明王象の岩峰に出るらしい。不動明王象から仙ガ岳南尾根の取りつきはすぐ近くなので滝の見物だけが目的ならばここから南尾根に抜けることもできる。今日は源頭までの遡行が目的なのでこのまま不動谷をつめる。法印古場から20分ほどで大きな倒木が寄せ集まった荒れた二俣に出た。仙ノ石谷とミズナシ谷の出合いだ。仙ノ石谷を左に見送り右俣に入る。細流をしばらくつめると3mほどの滝に突きあたった。高さはないが苔むした濡れた壁で少々やっかいだ。両岸とも巻く方がもっとやっかいそうなので慎重に直登する。これが最後の滝ですぐに涸れ沢となり樹林帯に入ると5分ほどの急登で仙鶏尾根の登山道に出た。立ち木の幹に赤テープが巻かれている。不動谷下降点の目印だろう。

        

 左に折れ5分ほどで仙ノ石に。11時04分仙ガ岳。少し雲があるが展望は良好。紅葉の盛りには少し遅かったようだが、仙ノ谷をはさんで宮指路岳から東海展望にかけての稜線がきれいに色づいている。コーヒーを一杯。踵を返し仙鶏尾根を野登山に向かう。12:14、野登山最高点。以前の最高点だった三角点にはNTTの電波搭がそびえている。薮漕ぎで野登寺に。野登寺は改修工事の真っ最中で屋根はすでに真新しい銅板に葺きかえられてぴかぴかに輝いていた。半壊した本堂の寂びた趣きにひたりながらお昼ご飯のつもりだったがちょっと残念。石段に腰掛けおにぎりを食べる。食後はホットウイスキー、やっぱりコーヒーよりおいしい。林道から途中、表参道に入り坂本に下る。13:23、野登寺表参道口に帰着。秘瀑を巡りながら念願の矢原川を迷うことなくトレースできて嬉しかった。これも中村氏の精緻な絵地図のお陰だった。ありがとうございます。

      

    

本文  上  矢原大滝上部  中  法印古場のお地蔵様  下  仙ガ岳

     

  

    

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