2000年10月22日 宮指路岳 956m ・ 入道岳 906m 晴れ
祓戸 − 大石橋 − カワラコバ谷 − 宮指路岳 − 水沢峠 −入道岳奥の院 −
池ガ谷・滝ガ谷 − 祓戸
7:20 祓塚(石大神)キャンプ場駐車場
7:43 大石橋 登山口
7:55 ヤケギ谷・カワラコバ谷分岐
8:45 小須岐峠
9:13 宮指路岳
9:30 馬の背岩
〜 10:10
11:25 入道岳・水沢岳分岐
11:58 水沢峠
12:20 入道岳・水沢岳分岐
12:48 イワクラ
〜 13:30
14:10 入道岳奥の院
14:18 池ガ谷分岐
15:05 池ガ谷・滝ガ谷分岐
15:56 滝ガ谷・二本松道分岐
16:25 祓塚(石大神)キャンプ場駐車場
今日は両膝テーピング。縦走訓練のためザック重量は17キロ。小須岐峡谷沿いの林道は祓塚のキャンプ場で通行止。9月13日の集中豪雨の影響だろう。しかたなく大石橋まで歩くことにする。入道岳からの下山道に滝ガ谷をとれば祓塚に直接下りられる。小須岐峡は朝明峡や宮妻峡に比べ林道も狭く駐車スペースも少ないが、谷が深く堰堤や砂防ダムも少なくて渓流の流れも急で、まだまだ手つかずの自然が多く残されている感じだ。大石橋を渡りすぐ右の登山口がヤケギ谷、カワラコバ谷から宮指路岳への取りつきになる。ヤケギ谷の分岐からカワラコバコース入り30分ほど行くと紺屋谷の小峠に突き出て展望が開ける。ここから今日縦走する入道岳とピークがいくつも連続するイワクラ尾根を眺めることができた。これから行く縦走路を眺めているとだんだんと気が高まって少々興奮する。それにしても入道岳は遠くイワクラ尾根のアップダウンもきつそうだ。小峠からは紺屋谷右岸の山腹をトラバースしながら小須岐峠に向かう。小須岐峠直下は急登で籔も深った。から、さらに急な登りを所々木の根につかまりながらつめていくと低木の樹林帯となり分岐に出る。左に行くとすぐに展望の開けた馬の背と呼ばれる大きな岩のある広場があり、そこを通り過ぎて5分ほどで宮指路岳の山頂にたどりつく。山頂は狭く、展望もないが静かで落ち着ける場所だ。馬の背に戻り休憩。宮指路岳周辺はすでに紅葉が盛りで、ここからの眺望は特にきれいだ。この馬の背からは宮指路岳から仙ガ岳への最大の難所、犬返しの険を真近に見下ろすことができ、ついつい仙ガ岳まで縦走したい気に誘われる。宮指路岳の東海展望と馬のは、鈴鹿の中でもすっかり僕のお気に入りになってしまったみたいだ。
小須岐峠から水沢峠までの県境尾根は,それほどきついアップダウンもなく体力的には楽だが、踏跡が薄く緩やかに広がった樹林帯に入るとしばしば踏跡も消えてしまい二度ほどコースアウトしてしまった。途中滋賀県側の小高い山(高円山)に電波塔があり、踏跡もついていたので行ってみようかとも思ったが時間を考えて止めにした。919m独標からの眺望は、東に派生した支尾根の白く露出した巨大な岩隗がアクセントになって入道岳が絵になる風景だ。進行方向正面には紅葉で色づいた水沢岳が美しい。11時35分、入道岳・水沢岳分岐に到着。水沢峠まで往復することにする。木の根をつかみながらの急な斜面や途中、ザレ場のトラバースもあったりして距離の割には結構きつい往復となった。12時20分、分岐に戻りイワクラ尾根から入道岳西の頭の奥の院をめざす。激しい登り下りを繰り返し30分ほどで磐座(仏岩)につき休憩。イワクラ尾根はアップダウンは厳しいが道がしっかり踏まれている上、指導標も多く道に迷うことはない。鈴鹿の御在所、鎌ガ岳を望む展望は、古代神が降臨したとされる磐座にふさわいものかもしれない。重ね岩を過ぎさらにいくつかピークを乗り越すと小岐須峡大石橋からの松木谷道の出合に出る。ここからが最後の急登で、息をしながらつめていくとやがてアセビの群生する樹林帯を行くようになり、ここまでくれば西の頭はもうすぐだ。気がつくと空は薄暗く曇って、かすかに靄が出始めている。
西の頭の奥の院には小さな祠と鳥居があったが人は誰もいない。入道岳の頂上は間近なはずだが、すでにガスがかかって見ることはできなかった。時間はすでに2時を過ぎている。急いで下ることにする。南に下り広い笹原のカールに出る。ここが池ガ谷への分岐だ。靄が笹原の斜面をなめるように静かに降りてきてとても幻想的だ。が、見とれている暇はない。視界が悪くなる前に急いで笹原を抜けて池ガ谷の沢へ降りる。谷は薄暗く、じめじめしていてとても陰気な雰囲気だ。いかにも夏場はヒルがいっぱいいそうな感じだ。池ガ谷を中ほどまで下り左岸から山腹を巻くようにして滝ガ谷へ向かう。この滝ガ谷への巻道は長い登りが続きまた山頂に向かっているのではないかと不安になるが15分ほどで滝ガ谷と小岐須の分岐にでる。指導標には滝ガ谷(難路)と記されている。滝ガ谷道も陰気な雰囲気なうえ倒木が多く、歩く人も少ないのか道はだいぶ荒れていた。4時少し前にようやく二本松道との分岐にでる。陽も傾きはじめ、虫の音に不安が募る。4時25分、ようやく祓塚駐車場に帰着。今日は重めのザックでたっぷり歩けて満足だったが、傷めている膝にはかなりこたえる山行きとなった。
写真 上 犬返しの険 中 宮指路岳馬乗り岩 下 イワクラ尾根の磐座(仏岩)