HOME  2000  鈴鹿北部  鈴鹿中部  鈴鹿南部  鈴鹿以外

          

 2000年12月23日         快晴

       

 烏帽子岳865m・三国岳890m・鈴北岳1182m

  6:40     烏帽子岳時山橋登山口

  8:10     烏帽子岳最高点

  8:26     県境縦走路分岐

  9:48     三国岳

  〜 10:13

 11:05     鞍掛峠

 11:53     鈴北岳

  〜 12:00

 12:33     鞍掛峠

 12:40     鉄塔 昼食

  〜 13:10

 14:05     三国岳

 14:45     ダイラ

 15:31     三国岳阿蘇谷登山口

 15:47     烏帽子岳時山橋登山口

    

    

 5:10、名古屋出発。桑名インターを下りたあとは365号をひたすら北上。冷川を過ぎたあたりで車を止め外に出る。星がすごくきれいだ。夜が明ければ快晴にちがいない。今日は烏帽子から三国まで県境を縦走し、さらに鞍掛峠まで行ってまた三国に引返し、阿蘇谷から時山に戻る予定だ。6:25、時山橋を渡り登山口を50mほど過ぎたところに駐車する。登山靴に履き替え準備体操をしてるうちに空は明るくなってきた。6:40、烏帽子岳時山橋登山口。登山口の看板には「このカネツリ道は危険です。遭難者が多数でています。時山バンガローからの新しい登山道を利用してください。」と書いてあったが、車に戻るのもめんどうなのでここから登ることにする。しかし取りつきからかなりの急登で一歩登るごとに小石が斜面を転がり落ちていく。登山口からこれだけの急登というのは今までで初めてだ。取りつきの急登のあとは、ひたすら尾根をたどり高度をかせいでいくが、これもかなりきつい登りだ。踏跡は乱れていて、二、三度ばかり尾根道からはずれる。尾根をはずすと、途中から木の根をつかみながら急斜面を尾根道に登り返すはめになり、エネルギーを著しく消耗する。たぶんこのカネツリ谷道は廃道化しつつあるのだろう。看板の忠告に従っておけばよかった ・・・・ 。後悔しているうちに三国岳への分岐に出た。ふりかえると猿登だろうか朝日をあびて茜色に輝いている。快晴だ。 

           

 8:10、烏帽子岳最高点。落葉した樹木の間からソノド、霊仙が見える。葉が茂っている時期ならば展望は望めなかっただろう。8:26、三国岳への分岐に戻る。いよいよ縦走開始だ。分岐から急降下のあと15分ほどで鉄塔のある最初のピークに出る。展望は360度で、間近に今登った烏帽子、北にソノドから霊仙、鍋尻の山並、南西には御池から藤原にいたる稜線がはっきりと望める。鈴鹿には何度も来たけど雲ひとつない快晴は今日が初めてだ。それにしても暖かい、本当に12月下旬の天候なのだろうか。鉄塔のピークからは等高線通りのやせ尾根でアップダウンが続く。尾根道は岩場が少なくほとんど樹林に覆われているが落葉のおかげで視界はいい。踏跡に張り出した枝や木の根に時折難渋させられるが、背丈ほどのクマ笹を掻き分けて行くのに比べれば楽なものだ。スリップに注意しながらペースを上げる。9:35、広い樹林帯の広場に出る。ここまで雪はまったくなかったが、広場の所々の水溜まりに氷が張っていてすごく雰囲気のいいところだ。ここが三国岳直下の最低鞍部のようだ。この広場の南西部から三国岳に取りつく。取りつきからしばらく急登がつづき阿蘇谷道分岐手前の岩場に出たところで突然視界が開けた。霊仙や養老山脈の遥か遠くに環雪した三群の山並が見える。御岳だろうか、恵那山だろうか?東に見えるのはひょっとして南アルプスだろうか?25万分の1位の地図を持ってくればよかった。鈴鹿縦走中最高の眺望に感激。

         

 9:48、三国岳山頂。コーヒーがうまい。あんパンもおいしい。山頂からは滋賀県側に展望が開けていて遠くに琵琶湖らしきものが霞んでいる。10:13、鞍掛峠目指して出発。このペースなら予定通りに鞍掛峠まで往復できそうだ。最高点を過ぎてからは二次林を下り続け、低い潅木帯を抜け、長い登りのあと850mほどのピークに出る。途中、日陰にはシャーベット状の雪が所々に残っていた。再び下って、今度は部分的にガレたやせ尾根を急登し、笹を突き抜けると西の焼尾山に向かう幅の広い登山道に交差した。この三叉路は三国への踏跡が笹に隠れているため鞍掛峠から登ってくる場合、分岐と気づかずに行き過ぎてしまうかもしれない。目印は三国岳と書かれた、木の幹に巻かれた小さな白い布テープだけだ。この分岐からさらに下り、展望の開けた鉄塔にでる。鞍掛峠越しに鈴北岳がすぐ間近に望める。笹原を縫い山頂に続く登山道まではっきり見える。雪はほとんど残っていない。「あそこまで行こう」。

     

 11:05、鞍掛峠。峠のお地蔵さまに手を合わせ鈴北に向かう。道はしっかりしていてハイキングコースのようだ。40分ほどで鈴北の前衛の1054mピークに。このあたりから残雪がところどこめだちはじめる。雪の溶けた部分には7、8センチの霜柱が立っていて、歩くとバリバリ音がしてして気持ちがいい。11:53、鈴北岳頂上。展望は360度。遥か北北東に白く小さく尖った鋭峰が見える。御池はすぐとなりだ。丸山まで往復1時間30分、行ってみるか。時間を逆算する。行くと下山は順調に行っても5時を過ぎそうだ。引き返そう。今日の到達点は鈴北岳で十分満足だ。コーヒーを飲む。やっぱりうまい。一杯のコーヒーのために山に登るというのもいいかもしれないな。12:00、下山開始。12:33、鞍掛峠通過。12:40、鉄塔下で昼食。カップラーメンを食べる。眼下に306号が見える。13:10、出発。気がつくと左手に尾根が走っているのが見える。あれは三国だ。分岐を越して焼尾山に向かっているみたいだ。あれほど注意していたのに目印の白い布テープを見落としてしまった。10分ほど引返し分岐の三叉路に。このロスで急に脚が重くなる。しかし、ここから大きなピークをひとつ越さなければ三国に取りつけない。途中、水もなくなりシャーベットみたいな雪をかじりながら三国山頂を目指す。

        

 14:05、三国岳山頂。それにしても今日はハイペースだ。ここからの帰路は膝を痛めないようにゆっくりと阿蘇谷を下ることにする。山頂から大君ガ畑分岐まではやせ尾根で急な下りがつづく。14:45、ダイラ。落葉した樹林がカール状に広がり静かでとても雰囲気がいい。ダイラを過ぎ沢沿いに下る。喉はからからで何度も沢の水に口をつけたくなるが、温泉あとのビールのためにぐっとがまんする。わさび田を過ぎた後、つるつるの丸太橋を二度ほど渡り炭焼き小屋の前を通過。火は入ってないが、炭焼き小屋は今も使われているみたいで、小屋の脇には蒔木がたくさん積まれている。さらに下り沢の右岸に建つ屋根と柱だけの小さな廃屋のわきに出る。小屋のとなりには地面に竪穴式に掘られた1m四方の苔むした石組みがあった。ここがかつてサンヤと呼ばれた火葬場跡なのだろう。15:31、三国岳阿蘇谷登山口。県道を時山橋に向かう。15:35、時山バンガロー村。ここが烏帽子岳への新道の登山口になっているみたいだ。標識にはわざわざ「新登山道、鉄塔道七割」と書かれている。今度、鉄塔巡視路シリーズに挑戦するときはここもコースに入れておくことにしよう。バンガロー村から5分ほど行き、県道沿いの二棟の三角形をした炭焼き小屋の前で足を止める。ひとつの小屋にはちょうど火が入っていて蒔木がオレンジ色のとろりとした炎の中で赤く焼けていた。なんとも暖かな火だ。夜だったら火の粉が舞っていい感じかもしれない。火の入っていない方の小屋をのぞくと、すすで真っ黒の土間に直径が1m、深さが30センチほどの窯穴が掘られていた。思わず阿蘇谷で見たサンヤを連想していまう。山に生まれ、炭を焼き、最期は自分も灰となり山に還っていく。あのサンヤはかつての杣人たちの死生感にもつながっているのかもしれない。15:47、時山橋登山口帰着。あ〜疲れた。温泉入りたい。早くビール飲みたい。ということで今日はたっぷり歩けて大満足の山行きでした。

           

写真  上  烏帽子側県境尾根のコバから三国岳を望む

    中  烏帽子岳〜三国岳の鉄塔ピーク

    下  鈴北岳山頂

   

      

HOME  2000  鈴鹿北部  鈴鹿中部  鈴鹿南部  鈴鹿以外