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 2001年10月15日    竜王山 825m 綿向山 1110m       晴れ                       

      

 竜王山登山口〜竜王山〜綿向山〜行者コバ〜西明寺登山口〜竜王山登山口

    

    

  10:10      竜王山登山口

  10:36      竜王山

   〜10:45

  11:14      P917

  11:52      イハイガ岳分岐 

  11:58      綿向山

   〜12:45

  13:15      行者コバ

  13:35      ヒミズ谷出合

  13:48      西明寺登山口

  14:13      竜王山登山口

     

 写真 頂上手前からイハイガ岳分岐を振返る

 プロローグ 

     

 松山谷から鎌ガ岳のつもりでスカイラインの雨乞岳稲ケ谷登山口に車を置く。6:45、出発。1分ほどスカイラインを下ると「ニゴリ谷沢沿い東芝山岳会」のプレートがあり、ここから稲ケ谷の沢に降り対岸に渡ることにした。が、降り口部分が木橋?の残骸にふさがれていて下に降りられない。しかたがないので橋脚らしき残骸を馬乗りにして対岸に渡る。対岸に降りたすぐ右でこの沢は野洲川に合流している。野洲川の本流を4、5分上流に向かい堰堤を過ぎると二俣に出た。持参の絵地図では堰堤の次の二俣が松山谷と松ガ谷の出合になっている。当然、松山谷は左ということになるが、とりあえず二俣の尾根に登ってみることにする。ここが松山谷と松ガ谷の出合だとすれば、この尾根は鎌ガ岳の西尾根で、出合部分は小ピークになっているはずだ。5、6分急登すると確かに一旦ピークらしき所に出た。尾根を下りて左の谷に入る。松山谷なら出合からすぐに20mの滝があるはずだが、滝がない。おかしいなと思いつつ遡行する。しばらくすると両岸が切立った廊下状になってきた。やっぱりおかしい。でも間違ってないはずだ。あれ、上の方にガードレールが見える。どこかの林道?そんなはずはない。ということはスカイラインか?頭が混乱してきた。あっ、コンパス車に置き忘れた。まっいいか、もう少し行ってみよう。車の音も聞こえてくる、やっぱり上はスカイラインに違いない。少し行くと50cmくらいの赤い色をした器械が2台、沢の縁に並んでいるのを見つけた。電動ポンプみたいだ。なんでこんな物が置いてあるんだろう。よく見るとポンプの横にロープが上から垂れている。ちょうどいいや、これでスカイラインに上がっちゃおっと。ロープをたよりにスカイラインに這い上がると片側通行の工事現場に出た。スカイラインを10分ほど下り、稲ケ谷の登山口に一旦帰着。

 コンパスをポケットに入れて、再チャレンジ。もう一度絵地図通りに行ってみよう。だが、やはりおなじ沢に入り込んでしまった。間違い無く野洲川(松尾川?)だ。おそらく松山谷と松ガ谷の出合へは、最初の二俣の右だったに違い無い。それとも最初から降下点を間違えていたのか?まぁ、もう一回このまま行ってみよう。うまく行けば水量谷から鎌ガ岳に登れるかもしれない。けど、ちょっと距離がありすぎるか。さっき引き返した地点を過ぎると廊下が狭まり浅い淵に出た。巻きようがないので靴を脱いで裸足で水に入る。冷たい。渓流シューズを持ってくればよかったな。廊下を抜けるとスカイライン沿いのと明るく開けたゴーロ帯になった。さらに進むと再び両岸が切立ってきてきた。頭上に赤い鉄橋が見える。鉄橋を過ぎると流れは30mくらいの岩壁に沿って右に折れる。岩壁を眺めると脆そうで今にも落石が起きそうに見える。あの岩壁の下は通りたくない。それに登山靴をまた脱いだり履いたりするのも面倒くさい。ここで打ち切ることにしよう。鉄橋の下まで戻り、急斜面を20mほど這い上がり再びスカイラインに。橋の名前は乾坤橋。武平峠から2.8キロ地点だ。9:15、再び稲ケ谷登山口に帰着。2時間半も僕は何をしていたのだろう。今日はもう松山谷は止めにして、他の山の山に登ろう。でも稲ケ谷から雨乞岳には登りたくない。先週雨乞岳には登ったばかりだし、稲ケ谷はヒルが多そうだ。滋賀県側でヒルのいなさそうな山となれば綿向山しか思い浮かばない。そうだ綿向山に行こう。一度も行ったことないし。急に気分が明るくなった。

     

写真    野洲川(松尾川?)の小滝  

    

 本  編

     

 10:10、竜王山登山口。取りつきから急登だ。ウォーミングアップが十分すぎたせいか足が重い。息が切れかけたところでイヌシデかアセビの群生する緩斜面に。いい雰囲気だ。ド、ドッと足音がして10mくらい前を鹿が駆け抜けていった。いや、鹿じゃない、イノシシだった。イノシシを見たのは初めてだけど、あんなに大きいとは知らなかった。再び傾斜が増して急な階段を登り切ると竜王山の山頂だった。ここまで30分くらい。天気が良くてビールが美味しい。ここからは稜線歩き、鉄塔を二つ通り越ししばらく行くと「917m峰」の標識がある展望の開けたピークに出た。ここから一旦、奥の平分岐下ると左手の斜面から猟犬が2匹駆け上がってきた。僕の周りをぐるぐる回りながら吠えかかってくる。お願いだからあっちに行って。しかたないのでこのまま立ち休憩にする。犬がいなくなってから、最低鞍部からの登りに取りかかる。かなりきつい急登だ。いっそもっと急斜面なら手足が使えて楽なんだけど。急に視界が開けるとやっとイハイガ岳と綿向山の分岐に。笹の切通しの稜線を綿向山に向かう。

 11:58、綿向山。まずはビール、景色がとてもいい。霊仙から御所平までの鈴鹿の山々が一望できる。案内板が設置されていて山の名前も分かりやすい。ただ案内板に載っている御岳や北アルプスは晴天ながら見られない。きっと冬なら見られるだろう。誰もいないので大ケルンに登って周りを見渡してみる。最高に気持ちいい。ガレを剥きだしにした鎌ガ岳の鋭峰が、ひときわ印象的だ。本当はあそこに登っていたのに。あっ、誰か来る。男の人が一人参道を登ってきたので、あわてて下に降りる。イハイガ岳、清水の頭、雨乞岳への稜線を眺めているとだんだん気になってきた。さっき偵察しとけばよかったな。お昼ご飯の前に、ちょっと偵察してこよう。分岐に戻りイハイガ岳方面に向かうといきなり笹が頭の上まで覆い被さり、笹のトンネル道がずっと続いている。笹が手強いうちはだめだな、と納得して綿向山に引き返してお昼ご飯。騒がしい声がしてきた。団体さんかと思ったらおばさんの3人グループだった。山に静寂を求めたとしても、おばさん達に出くわしたらもう諦めるしかない。さっさと帰ることにしよう。表参道から下ることにする。途中、金明水に立ち寄り一口味見。登りだったらもっと美味しかっただろうな。水木谷林道への道を見送り、西明寺口まで歩きやすい山道を快調に下る。西明寺口から水木谷林道を登り返し14:13、竜王山登山口に帰着。帰りは希望荘で伊勢湾と知多半島を眺めながら生ビールのつもりだったが、テラスのバーベキューは最近は3時半で店閉い。しかたないのでカモシカ荘の露天風呂に浸かり湯上がりに缶ビール。貸し切りの上、入浴料金500円は希望荘より安い。まぁ、こんな日もあるよね、でそれなりに楽しい一日だった。

       

写真  上 竜王山山頂  中 猟犬  下 綿向山山頂大ケルンと鎌ガ岳、鎌尾根、水沢岳        

       

 エピローグ      

     

 帰宅してから今日の絵地図と「鈴鹿の山ハイキング」の絵地図を較べてみたら堰堤の位置が違っていた。「鈴鹿の山ハイキング」では堰堤を越してから二つ目の二俣が松山谷と松ガ谷の出合になっている。しかし今日の失敗は絵地図の読み違いが原因ではない。事前に地形図上でのトレースを怠った事こそが一番の失敗だった。何故怠ったかと言うとルートがちょうど地形図の区切りで、2枚の地形図をつなげるのが面倒だったからだ。当然今日は地形図無し。地形図で、二つ目の二俣が松山谷と松ガ谷の出合であることをしっかり頭に入れておけば、堰堤に惑わされることなどなかったはずだ。こういう横着をしてるうちは、いつまでたっても遭難予備軍を卒業できない。反省、反省。反省すれども学習せず・・・やれやれ。

  

                         

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