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 2001年11月25日   ソノド 926m  霊仙山 1617m      晴れ            

    

 藪谷林道終点〜ソノド〜幾里山〜谷山〜霊仙山〜谷山〜薮ケ谷〜藪谷林道終点     

   

    

   6:45      薮ケ谷林道終点

   7:52      ソノド

    〜8:10

   8:38      幾里山

    〜8:50

   9:20      谷山三角点 

    〜9:25 

   9:40      四丁目横崖

   9:59      経塚山(中霊仙)

  10:12      霊仙山

    〜11:00

  11:29      四丁目横崖

  11:49      谷山

  12:16      薮谷峠

  12:36      二俣合流

  13:02      薮谷滝

    〜13:15

  14:02      薮ケ谷林道終点

                   

    

写真 霊仙山山頂からお虎ケ池を見下ろす 

        

 霊仙山は一度は行ってみたい山でありながら行ったことがない。遠い、ヒルが沢山、団体ツアーの定番、そんなイメージが強くて一度も山行計画を練ったことがなかった。行くと決めたら鈴鹿側から登りたい。幾里谷と両側の尾根に興味をひかれたが、右の尾根は複雑だし左の尾根は長大すぎるしで、地図をながめているうちにトレースする自信がなくなった。となれば薮ケ谷からか。薮ケ谷林道終点の支沢からソノドに詰め、稜線沿いに幾里山、谷山を経て霊仙山に、下りは薮谷峠から薮ケ谷を下り薮ケ谷林道終点に。これが今日の予定ルート。昭文社の地図にも薮谷峠までは線が付いてるから、谷山さえ抜けられればなんとか大丈夫だろう。

 薮谷橋から狭い林道に入り、ゴツゴツ揺られて林道終点に、他に車はない。6:45出発。駐車地から50mほど林道を戻り、左手から薮谷に流れ込む支沢に入る。徒渉を繰り返し、30分ほどでワサビ田の石積み跡に。高さ1m半ほどの石垣が上流に向かって何段にも組まれている。八重山諸島のグスクの遺跡みたいだ。ワサビが栽培されてた頃は、もっと水が豊富だったのだろう。細流となったところで左のソノドの西尾根に取りつく。右の南尾根にむかってテープは付いているが、西尾根の方が、落葉したアセビが群生していて雰囲気がいい。雰囲気はいいが、アキレス腱が悲鳴を上げる。やっぱり、こういう急斜面はアセビよりシャクナゲの方がよかったかも。ふいに、バンビがカサ、カサ、カサと落葉を鳴らして跳ねていった。白い尻尾がぴょこぴょこして可愛い。息を切らして尾根に這い上がると正面に薮ケ谷を隔て霊仙の山塊が。霊仙をこんなに間近に見るのは初めてだ。アセビの幹の間を縫うようにして尾根を西に向かう。15分ほどで南尾根からの踏跡に合流し、ソノド926mのピークに。標識があるだけで展望はない。おにぎりを食べる。

    

   

 尾根沿いに霊仙を樹間に眺めながら落葉の敷きつめられた溝道をサクサク幾里山に向かう。ピークを二つほど乗越すと伐採されたばかりの、展望の開けた広場に出た。霊仙を北にしてソノド、幾里山から薮谷峠、県境尾根の稜線が、弧を描くよう薮ケ谷を取り囲んだ景観は圧巻だ。しかし、この広場から幾里山、薮谷峠まで山腹はきれいに伐採され、見ようによってはかなり無惨な光景かも。新たな林道が幾里山を巻くようにして、この広場まで迫っている。

 頂上まで丸裸にされた幾里山908mを乗越し、薮谷峠に。小さな乗り越しが2、3つあったが、どれが薮谷峠だったかよくわからない。伐採のお陰で、高度感のある切立った薮ケ谷の源頭の崖淵を歩けて気持ちいい。林道を横切り再び尾根道によじ登る。伊吹山の巨体の何と存在感のあることか。

 幾里山からの尾根と県境尾根とのジャンクションの見晴台に着いたが、谷山はどこだ。北側の笹をかき分けると薄暗い植林に踏跡が北に続いている。2、3分踏跡を進むと背丈以上の笹原に進路を塞がれた。強引に突っ込み3、40mほど猛進すると笹に囲まれた周囲4、5mの空地に突き出た。三角点(992.8m)の標柱が真中にある。谷山だ。標柱の頭をなでなでする。ここから柏原道に合流しなければならないが、踏跡はない。北側の立木にテープが巻いてあるが、西側の笹に突っ込む。5、60m笹を漕ぐと稜線に出た。今度はかやとの薮漕ぎ。とげに引っ掻かれて痛い。すぐに石灰岩の点在するカルストの広場に出た。経塚山、霊仙山、最高点ピークが目の前いっぱいに広がる。苔むした石灰岩の間を抜けて谷山と経塚山の鞍部に下ると登山道に合流し、ホッと一息。看板に「ここは四丁目横崖です」と記されている。 笹通しの道を少し登ると9合目の標識があり、すぐに避難小屋のピークに。経塚山と霊仙山はもう目の前だ。ピークに人陰はない。一番乗りかと思うとうきうきしてくる。経塚山のピークから360度のパノラマを楽しむ。ええっ。霊仙山の標柱の横に誰か立っている。何んてことだ。ともかく霊仙山に向かう。息を切らして這い上がってくる後続者をピークから見下ろすのは、さぞ気分がいいだろうな、と思ってしまう僕は性格に問題ありかも。

 10:12、霊仙山到着。先着の若者に挨拶。前夜泊で夜明け前に、柏原道を上がってきたとのこと。晴れてはいるが遠くは霞んでいる。琵琶湖は空の色に溶け込んではっきりしないが、大津プリンスが見えるので、その向こうに広がっているのだろう。眼下の広大な笹原に鳥居と小さな池がぽつりと見える。お虎ケ池か。今日のパノラマの主役はやっぱり伊吹山。霞んではいてもなかなかの偉容だ。経塚山のピークとお虎ケ池の笹道に2、3グループの姿が。しばらくすると霊仙山のピークに4、5グループが上がってきた。30分遅れてたら人の数にがっかりさせられるところだった。ストーブで湯を沸かしラーメン。ハシ忘れた。小枝を探してきて、ところてんみたいにすすりながら食べる。

        

  11:00、下山開始。9合目あたりから遠く御池、鈴北の山並が見える。谷山に登り返し、笹原を抜け林道まで一気に下る。真新しい林道沿いに幾里山の山腹に回り込み薮ケ谷の源流部に降りる。急斜面だ。谷底は深く、滑り落ちたらただでは済みそうにない。慎重に谷底に降り、沢沿いに下る。倒木や伐採された木が流れ落ちていて、荒れている。小石が転げ落ちてきてドッキリ。

 20分程で右岸からの沢に合流。シダに埋もれた霊仙山ハイキングコースの標識が。ハイキングコースにはとても思えない。 標識から少し下るとブナの木に大きなハチの巣。左右交互に壁が迫り、へつったり渡り返ししながら沢沿いに下る。時々小滝が現れ、趣きのいい沢だが、とても一般道とはいいがたい。獣道程度の巻道もあるが踏跡はほとんど消滅していて使い物にならない。廃道化してる分、バリエーションぽくって楽しめる。

 突然10m以上の滝の上部に。薮谷滝だ。一息入れて、50mほど引き返し、ずり落ちそうな急斜面を這い上がり、左岸から高巻き、またまた急降下。滝の下流に降りて一安心。さらに徒渉を繰り返し、ようやく大堰堤を経て林道終点に帰着。昭文社の地図には、薮谷滝から林道終点まで15分とあるが45分もかかった。

 今日は好日にもかかわらず、霊仙以外では誰に会う事も無く、静かな山歩きを楽しむことができた。尾根、沢、笹漕ぎ、大展望、鹿・・・・お子様ランチ型山行きに大満足。帰路、三国岳の阿蘇谷登山口の駐車地には5、6台の車が停めてあった。晩秋のダイラか、いいだろうな、次は三国にしようか。

        

     

本文写真 上から

  1. 西尾根からソノド

  2. 幾里山北から霊仙を望む。手前は県境尾根

  3. 藪谷峠〜谷山の稜線から幾里山を振返る。

    山腹には真新しい林道が

  4. 経塚山の笹道から谷山を振返る

  5. 薮谷滝

    

 おまけ   薮ケ谷に上流でみつけたスズメバチ?の巣  

     

  

 

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