朝明駐車場 - 羽鳥峰 - 白滝谷出合 - ヒロ沢出合 - 大瀞 - 中峠 - 朝明駐車場
7:00 朝明駐車場
7:55 羽鳥峰
8:55 白滝谷出合
〜 9:10
10:30 天狗滝
12:03 ヒロ沢出合
13:00 大瀞
〜13:40
14:10 中峠
〜14:20
15:03 朝明駐車場
写真 天狗滝
朝明の駐車場に着くと雨が降り出してきた。どうせ今日は濡れに来たんだから、まぁいいか。伊勢谷の分岐には工事中だった堰堤が完成し、朝明砂防学習センターとかいう建物までできあがっていた。税金を使った合法的な環境破壊の仕方でも学習させるのだろうか。林道から旧道に入る。雨が強くなり雷が近づいてくる。これでは神崎川の遡行は無理かもしれないな。ともかく白滝谷の出合までは行ってみよう。羽鳥峰に着いてもまだ雷が鳴っている。姿勢を低くして大急ぎでザレ場を通り過ぎる。白滝道に入ると雨は急に小降りになった。緩やかな沢沿いの山道を下り続け、滑床を徒渉する頃には雨はあがった。
白滝谷道を下りきり、山道から沢に降りると視界が急に明るくなった。薄くもりながら、さっきまでの雨が嘘のように空が明るい。明るく開けた清流が目の前を流れている。これが神崎川か、この天気なら遡行も楽しめそうだ。心まで明るくなってくる。おにぎりを一つ食べて、渓流シューズに履替える。すぐに大きな淵があって、うき輪を取り出す。うき輪にピッケル用の流止めを付け肩に通す。泳ぎが苦手な僕は、うき輪が流されると命取りになりかねない。水は思った程は冷たくない。それでも胸まで浸かると、心臓がキューンと引き締まる。うき輪に乗っかってパトリングするが、なかなか前に進まない。顔をあげてもヘルメットが被さって前が見にくい。20数年前にはサーファーしてたのに経験が全然役に立たない。でも楽しい。淵から上がり、ちょっと進んではカメラを取り出しパチリパチリ。そのたび防水パックから出したり入れたりで時間をくわれる。白滝谷出合から1時間20分もかかって、ようやく天狗滝に。落差はないが轟々とした勢いのある滝だ。ヤマケイのガイドブックには、「直登する場合、滝の左側の10mの壁を登る」とあるが、僕には難しすぎるので高巻くことにする。それにしても、うき輪を肩にかけ急斜面をよじ登るのは随分と間抜けな感じがして笑える。ひたすら沢芯にこだわり遡行する。
いくつか淵を抜けると、大きなプールに天狗滝より落差のある滝をあしらった広くて深そうな淵に出た。ここが七丈淵だろうか。一息入れて滝を観察。左岸は絶対に無理。滝のすぐ左側のナメ状の壁に取付くことにする。うき輪に乗っかり水面をぱたぱたと漕いで壁に取付く。水中のフットホールドが見つからず顔まで水没する。壁はつるつるだ。必死でわずかなクラックをホールドにして這い上がる。何とか全身水面から這い上がり、あと一歩でクリアというところで右足のフリクションが効かず、ツルリと転落。滝壷にドボーン。あーっビックリした。気を取り直して、もっと左側の岩壁から再チャレンジ。今度は落ちると下は岩場、ただでは済みそうにない。慎重に岩壁から滝の上部にトラバースして、ほっと一息。滝の落ち口はナメのトレールを激流が走り、美しく印象的だ。ビールを一缶あける。時折、薄日が射しはじめる。
ヒロ沢出合を過ぎると巨石が所々散在する大味な風景に変わりる。やがて明るかった沢が一転して両岸に断崖が高く切立ち最奥に滝を持つ、深くて長い廊下に突き当たった。大瀞か。うーんっ、突破は難しそうだ。ともかく滝まで行ってみよう。うき輪に乗っかりパトリングとバタ足で滝の手前まで進む。滝は4、5mの落差だが何度チャレンジしても、あと1mというところで水圧に跳ね返されて取付くことができない。諦めて引き返し、淵の真ん中あたりをぼーっと漂う。シュノーケルを持ってくればよかった。淵と瀞と釜の違いは何なんだろう。よくわからない。淵からあがってお昼ご飯。左岸から高巻き、大瀞橋を渡り中峠へ。峠に近づくにつれてガスが濃くなってくる。中峠に出ると何と雨。ビールで小休止。たまには雨に打たれながらのビールもいいか。下山道は雨でぬかるんで歩きにくい。林道に合流した時にはザーザー降りに。大瀞では薄日まで射していたのに、滋賀県側と三重県側とでは、ずいぶん天気が違うものだ。朝明の駐車場に戻ると3時をまわっていた。行き帰りは、散々雨に降られたが、神崎川の美しい渓流を一人占めできて大満足。でも、これからは平日に一人で沢歩きするのは慎むことにしよう。まだまだ未熟なんだから。
写真 上 天狗滝、ヒロ沢間の景観 中 七丈淵の滝? 下 大瀞
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