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 2001年9月1日2日  南八ヶ岳縦走   赤岳 2899m 硫黄岳 2760m          

      

 9月1日    くもり

 美濃戸 - 北沢 - 行者小屋 - 赤岳 - 横岳 - 硫黄岳山荘

               

  8:00     美濃戸

  9:45     広河原

   〜 9:55

 10:20     行者小屋

   〜10:45  

 11:55     県境稜線

   〜12:05

 12:55     赤岳

   〜14:00

 14:30     天望荘

 15:35     横岳

   〜15:45

 16:25     硫黄岳山荘

写真 赤岳南稜から阿弥陀岳と中岳 

                      

        

 メンバー3名をピックアップして、5:05に名古屋ICに入る。僕の他は3人とも20代の若者で、内一人は今回が初登山になる。6:30諏訪SA、朝食をすませお昼の弁当を買い込む。7:40、諏訪南ICから25分ほどで美濃戸に到着。2日分の駐車料金2000円を徴収される。8:00、身支度を整え出発。ワイン2本、水3リットル、食料等々ザック重量は15キロ。若者3人はデイパック並の身軽な装備だ。美濃戸山荘の登山口から南沢に入る。天気は薄くもり。少し肌寒い。僕を先頭にT君、Sちゃん、A君がつづく。緩やかな明るい樹林帯を時折沢を徒渉しながらゆっくり進む。リスを発見、野生のリスを見るのは初めてだ。Sちゃん、A君はチョウチョ(クジャクチョウ?)の写真を撮るのに一生懸命だ。なんとなくピクニック気分で楽しくなってくる。樹林帯を抜けると白茶けた礫岩がごろごろ転がる涸れ沢に出た。広河原だろう。涸れ沢の向こうには横岳が稜線を広げている。広河原から25分で行者小屋に。水洗トイレの建設工事だとかで重機がやかましい。ビール休憩。安全山行きを祈念して皆で乾杯。主脈の稜線にガスがかかりはじめている。時間的に阿弥陀岳は諦め文三郎尾根から最短コースで赤岳を目指すことにする。文三郎尾根に取りつくと、すぐにはい松帯となり急登が続く。急斜面に設置された鉄製の階段も四つん這いで登る。結構きつい。初登山のT君も必死でついきている。見かけによらず根性がありそうだ。11:55、赤岳、阿弥陀岳分岐。西にのびる中岳、阿弥陀岳への稜線が美しい。阿弥陀岳まで行ってみたいが、やはり時間的に無理か?3人を先に赤岳に向かわせ、自分一人だけで行ってみるかとも思ったが止めた。山頂直下はちょっとした岩場で楽しめる。鎖場で犬が怯えて立ち往生している。可哀想に。飼い主が好きで山に登るのは勝手だが、いきなりこんな場所に連れてこられた犬は可哀想すぎる。こいう場面に遭遇すると本当に気分が悪くなる。

 12:55、赤岳山頂。ガスで展望がない。人も沢山いる。ビールで乾杯したあと、赤岳山頂小屋の前の広場で昼食。諏訪SAで買った笹すしを食べる。湯を湧かしてスープを飲む。僕はふかひれスープで、若者達は玉子スープ。近くで休憩中のおじさん、見たことあるなぁと思ったら共産党の不破書記長だった。横岳に向かう。30分ほどで天望荘に。売店を覗くと「八ヶ岳ワイン」が売られていた。わかってりゃわざわざ持ってこなかったのに。それにしても八ヶ岳は売店が多くてビールの補給に事欠かないのはありがたい。お陰でビール山行きになりそうだ。県境稜線は道がしっかりしていて歩きやすい。鎖場を過ぎると東からの尾根道との分岐に出た。左手のピークに登ると大きなケルンがあり、すっかり横岳と思い込み記念撮影。10分程で次のピークにたどりつくと横岳2829mの標識が。さっきのは三叉峰と呼ばれるピークだったみたいだ。横岳からいったん稜線の西側に下る。大同心が目の前だ。大同心の先端まで踏み跡があるようにも見えるが時間が無いのでやはり行くのは諦める。P2795を越すと硫黄岳との鞍部に硫黄岳山荘が。今日の山行きの終わりも近い。礫岩が散らばる斜面にしおれかけたコマクサが咲いている。もう半月早ければ、このあたり一帯にコマクサの群生を見ることができただろう。16:25、硫黄岳山荘に到着。個室に案内される。枝豆を取り出し早速ビールで乾杯。5時30分に夕食。予想に反してとても美味しい。T君なんかは、ご飯を4杯もおかわりしていた。

 夕食後、みんなで夕日を見る。美しい夕日だ。雲が金色から茜色に変わり赤岩の頭の稜線がシルエットが、だんだんと色を濃くしていく。部屋に戻り今度はワインで乾杯。ちゃんと赤と白を持ってきたのだ。チーズもカマンベールからモッツァレラまでちゃんと用意してある。ワインの後はまたビール。今日は一日中ビール漬けだ。T君はそれでも飲みたりずウイスキーのポケットボトルを一気飲みしている。8時消灯。ふとんは湿けっていてやけに重い。うとうとしているとT君が、「星がきれいだ」と言って外から戻ってきた。爆睡中のSちゃんを残して星空鑑賞に外に出る。寒い。硫黄岳の上に大きな北斗七星の柄杓がのっかっている。明日は、きっと晴れるだろう。

    

写真  上  行者小屋から横岳  中  大同心  下  硫黄岳山荘から赤岩の頭

        

       

 9月2日    晴れ

 硫黄岳山荘 - 硫黄岳 - 赤岳鉱泉 - 南沢 - 美濃戸

     

  6:25     硫黄岳山荘

  6:45     硫黄岳

   〜 7:45

  8:55     ジョウゴ沢

  9:10     赤岳鉱泉

   〜 9:40

 11:00     美濃戸

     

            

写真 硫黄岳爆裂火口

           

 5:30、朝食。外はもう明るい、晴れだ。T君は今朝もご飯を4杯たいらげる。のんびり身支度を整えて、6:25出発。山荘には50人程泊まっていたが、僕達が最後だったみたいだ。硫黄岳の南稜から振り返ると雄大な稜線を広げる赤岳、阿弥陀岳が美しい。南アルプスも見える。6:45、硫黄岳山頂。展望のすばらしさに、ただ感動。中央アルプス、御岳、乗鞍、北アルプスの峰嶺が雲海の彼方に浮かんでいる。噴煙を上げる浅間山や槍の穂先きもしっかり見える。爆裂火口の景観も物凄い。太古の頃、この山こそが八ヶ岳の盟主だったのだろう。コーヒーを湧かす。この景色と朝の冷気の中で飲むコーヒーは最高にうまい。爆裂火口の東端まで行ってみると南に富士山が見えた。昨日といい金時山の時といい、ずっと富士山に嫌われ続けてきたが、とうとうめぐり会えた。

     

 7:45、下山開始。ジョウゴ沢で小休憩し赤岳鉱泉へ。一気に下山するつもりだったが、「生ビールあります」の看板に足が止まる。生ビールで乾杯。今日もビール漬けの予感がする。生ビールに揚げ立てソーセージにアイスクリーム、本当にここは山の中だろうかと一瞬疑いたくなった。赤岳鉱泉からは北沢を右岸、左岸に徒渉しながらのんびり下る。徒渉地点にはしっかり木橋が架けられていて水に濡れる心配は全然ない。八ヶ岳の登山道は過剰に整備されている。退屈な林道を下り11:00、美濃戸登山口に全員無事帰還。さぁ、後は温泉。

 まずは奥蓼科の明治温泉に向かう。奥蓼科までは牧場の大草原や花満開の蕎麦畑、御射鹿池などがあってドライブコースとしても最高だ。明治温泉は横谷峡谷の渓流沿いにある一軒宿で料理も美味しい。露天風呂からのロケーションはすばらしく、湯ぶねのすぐ脇を名瀑オシドリ隠しの滝が流れ落ちている。僕らの他に客は無く、貸し切り状態で大満足。湯上がりにビールで乾杯してお昼ご飯。山菜やイワナや鯉の川魚に舌づつみ。ごまだれの抹茶とうふも結構美味しい。地酒もうまい。食後にオシドリ隠しの滝の大瀞に飛び込んで水遊び。余りの冷たさに酔いも一気に醒めて心臓が止まりそうになる。体が冷えきったところで、さらに山奥の渋温泉、渋辰野館へ。鄙びた、いい雰囲気の温泉宿だ。薬湯と露天風呂は広くはないが床や浴槽は、すべて檜やサワラの木張り。周囲は樹林に囲まれ、これぞ秘湯という感じだ。しかも貸切り状態でまたまた大満足。湯上がりに地ビールでまた乾杯。この地ビールが美味しくて、余りもののおやつを肴に皆で何本も飲みまくる。あきれた宿の御主人が自家製の野沢菜漬けをサービスしてくれた。東山魁魁夷がしばしば題材にしたという御射鹿池で酔いを醒まし帰路につく。愉快な仲間たちとの山行きも楽しくていいものだ。山とみんなにありがとう。それから美味しいビールにも。

    

    

写真  上  硫黄岳南稜線から赤岳を振返る

    中  硫黄岳山頂から北アルプスを望む

    下  横谷峡谷オシドリ隠しの滝

  

                   

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