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ぼくの山登りデビュー
「御在所に行きませんか?」仕事仲間のN編集長に誘われ、「行く、行く」、で御在所に登ることに。とはいうものの、酒と日々の不摂生で体力に自信が無い。それで、まずはトレーニングから。毎朝、中身5キロのデイパックを背負って、自宅から3キロほどの庄内川まで歩き、堤防の斜面を登ったり降りたりを繰り返し。始めは5キロのデイパックを背負っただけで胸が締めつけられたが、一週間もすると何ともなくなった。まぁ、これなら何とか登れそうだ。2000年6月20日、御在所にアタック。この日は曇りながら薄日が差して気温は高め。ロープウェイ駅に車を置いて、N編集長と二人、温泉街を抜け一の谷茶屋の登山口に向かう。「山を歩くようになるとアスファルトの道路が、どれほど人の足に良くないことか分りますよ。」とN編集長。ふ〜ん、そんなものか。中道を登りはじめ展望が開けたところで休憩。「ガスで景色が見えませんねぇ。晴れてたらいい景色なのに。」「ふ〜ん」。景色は関係ありません。初めての山登りというだけで、僕はわくわくしてるから。負ばれ石で休憩。う〜ん、自然の造形というやつだな、これは。「登りは、歩幅を狭くしたほうが疲れないんですよ。」「へえ〜っ」。今日からN編集長は僕の山の師匠というわけだ。キレットを通過。ドキドキ。何でキレットて言うの?国見尾根と向い合せの見晴らしのいい岩場でまた休憩。師匠の方がだいぶバテてるみたいだ。ザレた溝道の急登になる。かなりキツイ。もう汗だく。はしごを登りきると目の前に視界が広がった。「ここが御在所のもうひとつの頂上です」「えっ、もう頂上」。登山というのは、もっと死にそうな思いをして、へろへろになって山頂にたどりつくものだと思っていた。それでも自分の足で登ったんだと思うと、じんわり感動がわいてくる。ウヒョ〜ッ。富士見台の岩の上に立ってみると高度感に脳みそが引き締められる。言葉にできない快感。来てよかった。「最初から無理はしない方がいいです。」という師匠の言葉に従い、帰路はロープウェイで下山。温泉につかり湯上がりにビールをグビグビ。あ〜楽しかった、また山に登りたい。こんな楽しいことが、こんな簡単に楽しめるとは知らなかった。師匠またよろしくね。
40過ぎて、新しいことに目覚めるというのは恐ろしいことですね。その後、師匠はあまりつき合ってくれなかったけど、僕はすっかり山歩きにはまってしまいました。冬も休まずひとりで鈴鹿に通い続け、気がつくとこの一年間で山行きは50回以上に。突然、何かがはじけてしまった。そんな感じかもしれないなぁ。
01.06.20 |